——哲学を血液にどうやって取り込むか——
今日、大連五環公司は盛大に大連盛和塾感謝組の孔衛国理事長などの一行を迎えた。
大連盛和塾組織は2010年12月20日に設立され、大連市民政局が発表した「社団法人営業許可証」を持ち、地方性と非営利性を備え、純粋な学習型公益社団組織である。現理事長は盤起工業(大連)有限公司の元副総経理で、阿米巴のデジタル経営を実践する総企画、総設計者の孔衛国氏である。大連盛和塾の思想理念は六文字に凝縮され——善行を積み、利他を思うことであり、そのココロは——心を高め、人生を広げ、敬天愛人、社会に貢献することであり、その使命は——塾生と企業を助力し、優れた企業家と企業になることを目指す、大連市の経済発展を推進し、中国社会にエネルギーを注ぐという目標である。
五環会社と塾長の稲盛氏の縁結びは十数年前にさかのぼりだったのだ。李群董事長の日本の友人が彼に一幅の書画を贈って、「敬天愛人」と書かれた。それを見ると「これは日本の京セラ社の社訓であり、世界的な実業家で哲学者の稲盛様の座右の銘だね」と私は感心し、なぜか、稲盛氏には以前からお聞きしたが、今日改めてその方の座右の銘を拝見して、お気に入りの上に畏敬の念を感じたと李董事長はそう言ったのだ。そこで、李群董事長の机の左上の隅に、「稲盛 和夫の哲学」という本は今でも一番目立つところに置かれている。
二年前、五環公司は発展中の二十周年を迎えるようになった。この一年、李群董事長は正式に盛和塾に加入し、李雨澤総経理ら6人の青年幹部を派遣して、大連盛和塾が主催する3日間の「六項目精進」学習クラスに参加させた。最も貴重なのは、彼らが帰ってきた後に全員異なった程度の鍛錬と成長を得て、あのような激励では今なお記憶に生々しいである。
「縁の賜り」とは感謝組の指導者達が学習会の場所を五環会社に選ぶことになった。数日前から、感謝組の到来を迎えるために、学習クラスで使える教室、黒板、プロジェクター、やお茶、コーヒー、果物それに終了時のお土産まで、李董事長は全部心を込めて手配した。
感謝組の一行20人が到着した後、李董事長は自ら皆様を率いて五環社内を案内し、真摯な演説をした。「この時、私はまるで時空のトンネルを通り抜けて、2500年前の孔子伝道授業の学堂にいったようだ」と李董事長が語った。子の曰「学びて時に之を習ふ。よろこばしからずや。朋有り、遠方より来たる。亦楽しからずや」。盛和塾の感謝組の到来は、五環会社に巨大なエネルギーを与え、五環の社員一人一人を大いに鼓舞し、感動させてしまった。特にこれほど多くの信仰理想が一致し、考え方が同じで、善を知り善を解し、善を見、善を行う友人たちが集まって、共に学び、切磋琢磨し、互いに励まし合うことは人生の大楽ではないだろうか。「禅悦を食とし、法喜を満たす」という言葉があるが、この境地かもしれない。
学習会は開幕式(曲名:祖国を歌う)、自己紹介、五環李董事長の講演、全員で「哲学の血肉化――盛和塾でどう学ぶべきか」、成功の方法論、手話踊りの感謝など8つの部分から構成されていた。どの部分にも血と肉があり、素晴らしい思想と稲盛哲学の核心内容を学び、人生の真の真諦を悟った。もし、すべての企業家が心を一つにして、勉強して実践に移したら、従業員は企業に対してこの上ない自信を持って、帰属感と責任感をもっと持っている。さらに凝集力と求心力が高まる。中国の経済命脈は永遠に発展し続ける。そのため、稲盛哲学は仕事、生活、思想、経営などを一体化した多元化の体現であり、中華の優れた伝統文化と脈々と受け継がれ、人々の生産、生活などの方面に適用され、人類の精神文明の進歩と社会の繁栄を促進することができると考えている。
学習会では、感謝組の学習資料に李群董事長の姿を見つけた。勤勉、誠実、献身、感謝、利他、献身……これらの千百年来の中華民族の優秀な伝統の美徳は、すべて稲盛先生の経営哲学に浸透している。これらは中華の伝統文化にぴったりの稲盛哲学とは、いったいどういうことだろう?稲盛氏の先生には、鹿児島の同郷の西郷 隆盛氏のほか、日本の「実業の父」渋沢 栄一氏や「経営の神様」の松下 幸之助氏がいた。渋沢 栄一氏と松下 幸之助氏は中国の『論語』の影響を受けて、『論語』とそろばんで企業を経営すると主張している。優秀な先輩たちが稲盛氏のために揺るぎない基礎を作ってくれた。巨人の肩に立って、もっと高く飛んで、もっと遠くまで行くことができる。
伝統文化は東方の知恵の代表で、稲盛氏もさまざまな場面で何度も言及していた。「私の経営哲学は中国の先人の知恵から学んできた。」2007年、稲盛氏は日本の鹿児島で全国世論調査会を開いた際、多くの儒釈道の名句を引用した。例えば、君子は金銭を愛し、それを取るには道があり、利は生を生み、利他は久しく;心性を高め、経営を開拓する。天網恢恢々、疎は漏らさず」。;2018年5月に大連で開催された「六項精進」学習クラスのうち、「六項精進」の一「誰にも負けない努力をする」という儒教の古典「尚書」「天道報酬勤」と呼応する。その二「謙虚で、自慢しないでください。」「易」の「労謙君子、有終吉」と表裏にある。その三「毎日反省する」と「論語」「吾日三省吾身」を枝葉とする。その四「生きていることに感謝する」と、「説苑・復恩」「恩返し」と照らし合わせる。その五「積善行、思利彼」と「易」の中の「積善の家は、必ず余慶がある」と引き立たせる。その六「感性の悩みを忘れる」と仏の「心は境に従うと煩くなり、境は心のままに回転すれば喜びになる」ということが分かった。
稲盛氏は中国の先人の知恵を血液の中に溶かして、行動に表している。だから京セラの長期と光り輝きを迎えた。実は、伝統文化の基礎の上で、稲盛先生はまた別の道を切り開いて、多くの独創的な思想の見解を総括して、稲盛の哲学の特許に属して、ただ稲盛先生の人格が高尚で、虚心が谷のようだ。彼は感謝の気持ちを持って、この世界に報いるのだ。
孔衛国理事長は感謝組を代表して最後の総括をした。彼は五環会社の経営理念を高く評価し、李董事長の「社員第一」の思想を十分に認めた。「日本法政大学の坂本光司教授は、日本企業の長寿の秘訣は4つの共通点があると言っていました。それは「愚直」「力経営」「感謝」「企業は社会の公有物」ということだ。塾生たちが一生懸命勉強することを励まし、稲盛哲学を企業の経営管理に割引なしに実行することこそ、盛和塾組織の存在意義と価値である。
「四書五経」、博学に精通している五環会社の李董事長、この準新塾生は、常に感謝組の学習会に参加できないだが、「道を修めず、すでに道の中にある」ということだ。
稲盛氏に学んで、彼が中国の先代の素朴な哲学思想と数千年の中国特有の伝統文化の精髄を実業の中に上手に運んでいることを理解し、同時に、私達は更に真剣に改めて「真空生妙あり、万物一理」の道理を総括する。天下の一家は、外国の先進的な思想理念を導入すると同時に、五千年をかけて沈殿してきた輝かしい中華民族の優れた伝統文化を発展させる。